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つらつらと身勝手にいきます

なにが言いたいでもない

電車で人目をはばからず爆睡してしまった。

ウォークマンドレスコーズの新譜を流し終え、SANABAGUNのラップを淡々と流す。
目の前に賢くて有名な地元の高校の制服を纏った女子高生が立っていた。自分よりずっと大人びて美人な彼女をじっと見つめてしまう。綺麗な人というのはその場に存在するだけで価値が生まれるから素晴らしい。
ふと周りの人間を見渡す。みんな揃って綺麗な靴を履いている。それがうん万円のシロモノなのかただのありあわせの靴なのか、それらの「違いのわかる人」ではないけれど、ただただ皆靴が綺麗なのだ。自分の靴は見なくても綺麗でないことが分かるから、見ない。大人になるというのは足元という盲点になりそうな所に気を使えるようになることなのかもしれない。もし今誰かが足元を眺めでもしたら自分だけが数少ない靴が汚い側の人間に分類されてしまうかもしれない。こんな馬鹿みたいにどうでもいいことを考えるのが得意。
 
自分の最寄駅は美人女子高生の最寄駅でもあった。爆睡のせいで外が寒い。コンビニエンスストアに立ち寄り滞納してしまった高い保険料を支払い、やれやれと帰ろうとするとレジに携帯を忘れた。やはりイケてない自分であった。外に出てイヤホンを耳に戻すとRadioheadが流れていたからそのままパラノイドアンドロイドを聴いた。きっと冬が近い。
 
そうだこのよく分からない思想も全部寝起きのせいだ
 

youtu.be


このPVは不気味で怖いというのが率直な感想。アニメーションは人の心に直接的に訴えてくるから時にリアルなものよりも怖いと感じる。そのような不気味なPVを何回も観ていた高校生の私は決して病んではいなかった、はず。